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- 免責期間は14〜30日が一般的で、加入直後にかかった通院費は補償の対象外になりますよ
- 免責金額(自己負担額)を設けているプランもあり、条件を見落とすと想定外の出費になることがあります
- 先天性疾患・遺伝性疾患は加入後1〜3年間は保障されないケースが多いといわれています
- 7〜10歳を超えると新規加入できない保険会社が増えるので、若いうちの検討がポイントですよ
- 免責事項を先にチェックしておけば、いざという時の「保険が使えなかった…」を防ぎやすくなります
ペット保険選びで「補償内容」ばかりに目がいってしまう飼い主さまは多いのですが、実は免責事項(保険金がおりないケース)のほうが、いざという時に効いてきます。うちの子が体調を崩したときに「保険が使えなかった」となると、心配ですよね。ここでは、主要5社の免責事項を比較しながら、見落としやすいポイントと選び方をやさしくまとめました。
目次
免責事項の基礎知識
免責事項とは、保険金が支払われない(または一部しか支払われない)ケースのことですよ。「せっかく保険に入ったのに、対象外だった…」とならないよう、まずは基本の5項目をおさえておきましょう。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 免責期間 | 加入後、一定期間は保障の対象外となる期間。多くの場合14〜30日間ですよ。 |
| 免責金額 | 一定額までは自己負担となる金額。「年間1万円までは自己負担」のような条件があります。 |
| 特定疾患の不担保 | 股関節形成不全(股関節の骨がずれやすい病気)や心疾患など、あらかじめ決められた疾患は対象外になります。 |
| 既往症 | 加入前から発症していた病気やケガは、原則として保障されません。 |
| 予防・健康管理費用 | ワクチン接種やノミ・ダニ駆除、歯みがきなどの予防費用は対象外になることがほとんどです。 |
免責事項を把握しないまま加入してしまうと、うちの子の体調が急変したときに「保険金がおりない」と気づいて焦ることになりかねません。約款は文字が細かくて読むのが億劫になりがちですが、免責事項の欄だけでもチェックしておくと、いざという時の安心感がぐっと変わってきますよ。特に、自己負担割合を0%〜30%の範囲で選べるプランもあるので、月々の保険料と自己負担割合のバランスも見ておくと選びやすくなります。
5社の免責事項を比較
ここからは、主要なペット保険5社の免責事項を各社の公式約款をもとに比較していきますね。治療費・手術・先天性疾患などの条件をまとめました。
治療費の免責事項
| 保険会社 | 免責期間 | 免責金額 | 備考 |
|---|---|---|---|
| アニコム損保 | 加入後30日間 | なし | 免責期間中に発症した病気・ケガは対象外です。 |
| ペット&ファミリー | 加入後14日間 | なし | 免責期間中の既往症は対象外です。 |
| アイペット | 加入後30日間 | なし | 免責期間中の治療費は自己負担になります。 |
| SBIいきいき少額短期保険 | 加入後15日間 | なし | 免責期間中の病気は保障されません。 |
| 楽天ペット保険 | 加入後30日間 | なし | 免責期間中の既往症は対象外です。 |
ポイント:免責期間は14〜30日間が一般的とされています。免責期間中に発症した場合、保険金は支払われません。免責金額を設定していない保険会社が多いものの、一部プランでは自己負担額が設定されているので、加入前の確認をおすすめしますよ。
手術・入院の免責事項
| 保険会社 | 手術の免責事項 | 入院の免責事項 | 備考 |
|---|---|---|---|
| アニコム損保 | 免責期間中は対象外 | 免責期間中は対象外 | 手術費用は「手術給付金」として支払われます。 |
| ペット&ファミリー | 免責期間中は対象外 | 免責期間中は対象外 | 入院費用は「入院給付金」として支払われます。 |
| アイペット | 免責期間中は対象外 | 免責期間中は対象外 | 「実損払い」と「定額払い」を選択できます。 |
| SBIいきいき少額短期保険 | 免責期間中は対象外 | 免責期間中は対象外 | 手術費用は「手術給付金」として支払われます。 |
| 楽天ペット保険 | 免責期間中は対象外 | 免責期間中は対象外 | 入院費用は「入院給付金」として支払われます。 |
ポイント:手術・入院ともに免責期間中は対象外になるケースがほとんどですよ。入院給付金は1日あたりの上限額が設定されていることが多いので、給付上限もあわせて確認しておくと安心です。手術1回あたりの給付上限が10万円前後に設定されているプランもあるので、大きな手術になりそうな品種を飼っている方は特に注意してくださいね。
先天性疾患・遺伝性疾患
| 保険会社 | 先天性疾患 | 遺伝性疾患 | 備考 |
|---|---|---|---|
| アニコム損保 | 対象外 | 対象外 | 加入後2年以内は保障されない場合があります。 |
| ペット&ファミリー | 対象外 | 対象外 | 加入後1年以内は保障されない場合があります。 |
| アイペット | 対象外 | 対象外 | 加入後3年以内は保障されない場合があります。 |
| SBIいきいき少額短期保険 | 対象外 | 対象外 | 加入後1年以内は保障されない場合があります。 |
| 楽天ペット保険 | 対象外 | 対象外 | 加入後2年以内は保障されない場合があります。 |
ポイント:股関節形成不全(股関節がずれやすい病気)や猫の多発性嚢胞腎(腎臓に水ぶくれができる病気)といった先天性・遺伝性疾患は、加入後1〜3年間は保障対象外とされていることが多いです。品種によってかかりやすい病気は異なるので、うちの子の血統に多い病気を事前に調べておくと安心ですよ。動物病院で相談すれば、品種特有のリスクを教えてもらえることもあります。
高齢ペットの免責事項
| 保険会社 | 年齢制限 | 備考 |
|---|---|---|
| アニコム損保 | 8歳以上は加入不可 | 7歳まで加入可能です。 |
| ペット&ファミリー | 9歳以上は加入不可 | 8歳まで加入可能です。 |
| アイペット | 10歳以上は加入不可 | 9歳まで加入可能です。 |
| SBIいきいき少額短期保険 | 7歳以上は加入不可 | 6歳まで加入可能です。 |
| 楽天ペット保険 | 8歳以上は加入不可 | 7歳まで加入可能です。 |
ポイント:多くの保険会社で7〜10歳を超えると新規加入できなくなる傾向がありますよ。高齢ペット向けプランを扱う会社もありますが、保険料や補償内容が通常プランと異なるため、比較してから決めてくださいね。若いうちに加入しておけば、免責事項の縛りが解けたあとは長く保障を受けられるというメリットもあります。
特定疾患の免責事項
| 保険会社 | 特定疾患の例 | 備考 |
|---|---|---|
| アニコム損保 | 猫の尿路結石症、犬の膝蓋骨脱臼 | 加入後1年以内は保障されません。 |
| ペット&ファミリー | 犬の椎間板ヘルニア、猫の慢性腎臓病 | 加入後6ヶ月以内は保障されません。 |
| アイペット | 犬の白内障、猫の甲状腺機能亢進症 | 加入後1年以内は保障されません。 |
| SBIいきいき少額短期保険 | 犬の皮膚疾患、猫の歯周病 | 加入後3ヶ月以内は保障されません。 |
| 楽天ペット保険 | 犬の心疾患、猫の糖尿病 | 加入後1年以内は保障されません。 |
ポイント:特定疾患は保険会社によって異なりますが、加入後3ヶ月〜1年は保障対象外になりやすいとされています。再発しやすい病気ほど保障開始までの期間をチェックしておきたいですね。
見落としやすいポイント5選
免責事項は条件が細かく、うっかり見落としやすいポイントがいくつもあります。特に注意したい5つをまとめました。
① 免責期間中の発症
- 見落としがちな点:免責期間(14〜30日間)に病気やケガをすると、保険金は支払われません。
- 対策:加入直後こそ、うちの子の様子をいつも以上に気にかけてあげましょう。
② 既往症の扱い
- 見落としがちな点:加入前から発症していた病気やケガは「既往症」として対象外になります。
- 対策:迎え入れた時点で健康診断を受け、既往症の有無を把握しておくと安心ですよ。
③ 先天性疾患の保障時期
- 見落としがちな点:先天性疾患・遺伝性疾患は加入後1〜3年間は対象外になりやすいです。
- 対策:品種ごとにかかりやすい病気を事前に調べておくと、選ぶプランの目安になります。
④ 高齢での加入制限
- 見落としがちな点:7〜10歳を超えると加入できない保険会社が多いです。
- 対策:高齢ペット向けプランを扱う会社を探すか、若いうちの加入を検討しましょう。
⑤ 特定疾患の保障開始
- 見落としがちな点:特定疾患は加入後3ヶ月〜1年は対象外になりやすいです。
- 対策:うちの子の年齢や品種に応じてかかりやすい特定疾患を確認し、保障開始時期を把握しておきましょう。
この5つは、加入前のパンフレットだけではなかなか気づきにくいポイントです。約款の「不担保事項」や「支払対象外」といった項目名で書かれていることが多いので、契約前に該当ページを探して読んでおくと見落としを防ぎやすくなりますよ。
見逃さないでうちの子のサイン
免責事項の話とあわせて、日ごろから体調のサインに気づいてあげることも欠かせません。「これくらい平気かな」と様子を見ているうちに悪化してしまうと、不安になりますよね。まずは受診を検討したいサインをチェックリストにしました。
- □ 元気がなく、ぐったりしている
- □ 食欲が2日以上戻らない
- □ 嘔吐や下痢を繰り返している
- □ 呼吸が荒い、咳が続いている
- □ 歩き方がおかしい、足を痛がる様子がある
- □ お腹が腫れている、触ると痛がる
こうしたサインが1つでも当てはまるようなら、早めに動物病院で診てもらうと安心です。あわせて、日ごろの予防・ケアも確認しておきましょう。
- □ 年に1〜2回の健康診断を受けている
- □ ワクチン接種のスケジュールを守っている
- □ フィラリア・ノミダニ予防を毎月行っている
- □ 体重の変化を月1回程度チェックしている
- □ 歯みがきなど口腔ケアを週2〜3回行っている
特に、シニア期に差しかかるおおよそ7歳前後からは体調の変化が起きやすくなるといわれています。小さな変化を見逃さないためにも、日々のスキンシップの中で「いつもと違うな」を感じ取ってあげてくださいね。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状が心配な場合は必ず獣医師へご相談ください。
すぐ受診?様子見でOK?
「すぐ病院に連れて行くべきか、少し様子を見てもいいのか」の判断に迷うこと、ありますよね。あくまで一般的な目安ですが、判断のヒントとして表にまとめました。
| サイン | 目安 |
|---|---|
| ぐったりして立てない | すぐ受診 |
| 嘔吐を繰り返す、血が混じる | すぐ受診 |
| 誤飲の疑いがある | 元気そうでもすぐ受診 |
| 食欲不振が2日以上続く | すぐ受診 |
| 元気はあるが食欲が半日ほど落ちている | 様子見でも可なことが多い |
| 軽い下痢だが元気・食欲はある | 半日〜1日は様子見も可 |
迷ったときは「様子見でOK」側に該当していても、心配なら電話で動物病院に相談してみるのも1つの方法ですよ。判断に自信が持てないときこそ、プロの目を頼ってくださいね。夜間や休日でも対応してくれる相談窓口を、あらかじめ1つ控えておくと、いざという時に慌てずに済みます。
治療費の目安とケアのコツ
治療費がどのくらいかかるのか、事前にイメージしておくと免責事項の重みも実感しやすくなります。あくまで目安ですが、初診料は1,000円〜3,000円ほど、血液検査などの検査費用は5,000円〜15,000円ほどかかるといわれています。骨折などの手術になると10万円〜30万円ほど、入院は1日あたり5,000円〜15,000円ほどが相場とされていますよ。慢性疾患で通院を続ける場合は、月あたり1万円〜3万円ほどの通院費がかかることもあるようです。
保険活用のポイント
こうした費用を考えると、ペット保険の活用ポイントもおさえておきたいところです。たとえばアニコム損保のように窓口精算に対応している保険会社を選ぶと、その場での立て替え負担が減らせますし、楽天ペット保険のようにポイント還元があるプランなら家計の負担感がやわらぐこともあります。補償割合が50%〜70%のプランを選べば月々の保険料を抑えられますし、90%前後の手厚いプランを選べば急な手術にも備えやすくなりますよ。免責事項をふまえたうえで、通院・入院・手術のどこを厚く補償したいかを整理してから選ぶと、後悔しにくいですよ。
うちの子との毎日は、当たり前のようでいてかけがえのないものですよね。元気なうちに残しておいた写真が、後からとても大切な記録になることもあります。形として残しておきたい方は令和出版|うちのこ写真集のようなサービスを検討してみるのもいいかもしれません。
免責事項を踏まえた選び方
免責事項をふまえたうえで、ペット保険を選ぶときのステップをまとめました。
- 自分のペットに合った免責期間を確認する:14〜30日間という免責期間は各社で差があります。加入予定日から見て、免責期間中の空白がどれくらいになるか確認しておきましょう。
- 特定疾患のカバー範囲を比較する:うちの子の品種でかかりやすい病気が、加入後どのくらいの期間で保障対象になるかを比較しましょう。3ヶ月〜1年ほど差が出ることもあります。
- 高齢ペット向けプランの条件をチェックする:7〜10歳を超えると加入できない会社が多いため、将来的な乗り換えや継続のしやすさも見ておくと安心です。
この3ステップを踏んでおけば、「免責事項のせいで保険が使えなかった」という事態はかなり防ぎやすくなりますよ。加えて、更新のたびに保険料が上がっていくプランかどうかもあわせて確認しておくと、長い目で見た負担感がイメージしやすくなります。契約年数を重ねるごとに保険料が10%〜20%ほど上がっていくプランもあるので、年齢別の料金表もチェックしておくと安心です。
よくある質問
免責期間中の発症は?
免責期間中に発症した病気やケガは、その後の治療も含めて対象外となるケースが多いとされています。加入前に免責期間の日数(多くの場合14〜30日間)を確認しておくと安心ですよ。
免責金額との違いは?
免責期間は「加入後◯日間は保障しない」という期間の話、免責金額は「◯円までは自己負担」という金額の話です。両方設定されているプランもあるので、あわせて確認しておきたいですね。
既往症があると入れない?
既往症があっても加入できる保険会社はありますが、その既往症に関する治療は対象外になることがほとんどとされています。加入前に告知の内容をしっかり確認しましょう。
先天性疾患は一生対象外?
保険会社によって差はありますが、加入後1〜3年ほど経過すれば保障対象になるプランが多いといわれています。加入時期が早いほど、保障開始も早まる傾向がありますよ。
高齢でも加入できる?
高齢ペット向けのプランを扱う保険会社もありますが、通常プランより保険料が高めだったり、補償範囲が狭かったりすることがあります。若いうちからの加入を検討する方が、選択肢は広がりやすいですよ。
免責事項は少し複雑に感じるかもしれませんが、ポイントをおさえておけば、うちの子にぴったりの保険を選ぶ助けになります。大切な家族の毎日を、無理のない備えで一緒に守っていきましょう。
本記事はうちの子動物病院ガイド編集部が厚生労働省・農林水産省・各学会の一次情報をもとに作成しています。
ペットの医療に関する最終判断は獣医師にご相談ください。
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うちの子 動物病院ガイド編集担当。ペットの医療・費用・保険に関する情報を、公的機関や各社の公開情報をもとに整理してお届けしています。

