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- 夜間救急は「命に関わる症状」に対応するための特別な診療体制ですよ
- 初診料の目安は5,000円〜10,000円前後で、通常診療の2〜3倍になることが多いです
- 「呼吸が苦しそう」「けいれん」「出血が止まらない」は迷わず受診のサインですよ
- ペット保険に加入していると、夜間救急の費用負担がぐっと軽くなる場合がありますよ
- 近隣の夜間救急病院を事前にリストアップしておくと、いざという時に慌てずに済みますよ
夜中、大切な家族であるうちの子の様子がいつもと違う……そんな瞬間、心臓がドキッとしますよね。動物病院が閉まっている時間帯に体調を崩されると、どこに連絡すればいいのか、費用はどれくらいかかるのか、不安になりますよね。ここでは、夜間救急動物病院の仕組みから費用相場、病院選びのコツまで、飼い主さんが夜間に慌てないための情報をまとめました。

夜間救急ってなに?
夜間救急とは、通常の診療時間(多くは9:00〜19:00ごろ)を過ぎた夜間や休日に、緊急性の高い症状に対応してくれる動物病院の診療体制のことです。24時間365日体制で受け付けている病院もあれば、夜間だけ救急当番として対応している病院もありますよ。通常の診察とは目的も体制も異なるため、まずは違いを整理しておきましょう。
| 項目 | 通常診療 | 夜間救急 |
|---|---|---|
| 診療時間 | 平日の日中(例:9:00〜19:00) | 夜間・休日・祝日(例:19:00〜翌8:00) |
| 対応できる症状 | 軽度の体調不良、ワクチン接種など | 急病・ケガ・中毒・呼吸困難など緊急性の高い症状 |
| 費用 | 基本料金が低め | 夜間加算や緊急料金が上乗せされる |
| 予約 | 必要な場合が多い | 原則予約なし・先着順 |
| 設備 | 一般的な検査機器 | ICU・手術室・X線/超音波などを備える場合が多い |
夜間救急を担当する病院はICUや手術室、X線・超音波検査機器を備えているケースが多く、急な容体変化にも対応できる体制が整っています。ただし予約なしの先着順対応が基本なので、混雑時は待ち時間が1時間以上になることもあるようです。事前に電話で状況を伝えておくと、スムーズに案内してもらいやすくなりますよ。
こんな症状は要注意
「これって夜間救急に行ったほうがいいのかな」と迷う瞬間、ありますよね。以下のようなサインが見られたら、様子見をせずに受診を検討してほしいですよ。
- □ 呼吸が浅く速い、または舌や歯茎が青白い(チアノーゼ)
- □ 血が混じった嘔吐・下痢を繰り返している
- □ けいれんを起こし、意識がもうろうとしている
- □ 出血が5分以上止まらない、骨が見えるようなケガをしている
- □ 農薬・人間用の薬・チョコレートなどを誤って口にした
- □ お腹が異常に張っている、何度も嘔吐しようとするのに出ない
- □ 出産予定なのに2時間以上いきんでも子が出てこない
こうしたサインを見逃さないでくださいね。特に呼吸困難やけいれんは、数十分の遅れが命に関わることもあるといわれています。少しでも「様子がおかしい」と感じたら、電話だけでも動物病院に相談してみましょう。
すぐ受診?様子見でOK?
とはいえ、すべての体調不良で夜間救急に駆け込む必要はありません。逆に無理せず翌朝の通常診療を待てるケースもありますよ。以下の基準を目安にしてみてください。
| チェック項目 | 判断の目安 |
|---|---|
| 呼吸の様子 | 今すぐ病院へ:呼吸が浅く速い、舌が青白い/様子見でOK:呼吸のリズムがいつも通り |
| 嘔吐・下痢 | 今すぐ病院へ:血が混じる、1時間に3回以上/様子見でOK:1回だけで元気・食欲がある |
| 意識の状態 | 今すぐ病院へ:呼びかけへの反応が鈍い、けいれんがある/様子見でOK:普段どおり反応する |
| ケガ・出血 | 今すぐ病院へ:5分以上出血が続く/様子見でOK:軽いすり傷で出血がすぐ止まる |
| 食欲・元気 | 今すぐ病院へ:丸1日以上何も口にしない/様子見でOK:食欲は落ちても水は飲める |
迷ったときは、電話で症状を伝えて獣医師やスタッフに判断を仰ぐのが安心ですよ。多くの夜間救急病院では、来院前の電話相談を受け付けています。「これくらいで電話していいのかな」と遠慮せず、まずは声をかけてみてくださいね。
気になる費用相場
夜間救急で一番気になるのが費用ですよね。通常診療より高くなる傾向があるので、目安を知っておくと心の準備がしやすいですよ。
| 項目 | 通常診療の目安 | 夜間救急の目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 初診料 | 2,000〜5,000円 | 5,000〜10,000円 | 夜間加算が上乗せされる |
| 診察料 | 1,500〜3,000円 | 3,000〜6,000円 | 緊急性に応じた加算 |
| 検査費用 | 3,000〜10,000円 | 5,000〜15,000円 | 血液検査・レントゲンなど |
| 処置費用 | 2,000〜10,000円 | 5,000〜20,000円 | 点滴・包帯・縫合など |
| 入院費用 | 3,000〜10,000円/日 | 5,000〜15,000円/日 | ICU加算が上乗せされる場合あり |
| 緊急手術費用 | 20,000〜100,000円 | 30,000〜150,000円 | 症状により変動 |
| 地域 | 初診料(夜間) | 平均総額(軽症) | 平均総額(重症) |
|---|---|---|---|
| 東京都 | 6,000〜10,000円 | 15,000〜30,000円 | 50,000〜100,000円 |
| 大阪府 | 5,000〜8,000円 | 12,000〜25,000円 | 40,000〜80,000円 |
| 愛知県 | 4,500〜7,000円 | 10,000〜20,000円 | 35,000〜70,000円 |
| 福岡県 | 4,000〜6,500円 | 9,000〜18,000円 | 30,000〜60,000円 |
軽症であれば総額15,000円〜30,000円ほど、骨折や誤飲による緊急手術など重症の場合は50,000円〜100,000円以上かかることもあるとされています。入院が必要になると、1日あたり5,000円〜15,000円が加算される病院が多いようです。金額の幅が大きいので、来院前に電話でおおまかな見積もりを聞いておくと安心ですよ。
費用を抑えるコツ
高額になりがちな夜間救急費用ですが、いくつかの方法で負担を軽くできますよ。
- ペット保険に加入しておく
- クレジットカードの分割払いを活用する
- 自治体のペット医療費助成制度を確認する
ペット保険に入っていれば、夜間救急の高額な費用も補償対象になる場合があり、いざという時の安心材料になりますよ。一括払いが難しいときは分割払いに対応したクレジットカードを利用する方法もありますし、自治体によってはペットの医療費助成制度を設けているところもあるので、お住まいの地域のホームページを確認してみるのもおすすめです。
ペット保険の活用ポイント
ペット保険の保険料は種類・年齢・プランによって幅がありますが、一般的な目安は犬(小型・若齢)で月額3,000円〜6,000円、犬(大型・高齢)で月額6,000円〜12,000円、猫で月額2,000円〜5,000円ほどとされています。補償割合は50%〜70%のプランが多く、免責金額や通院・入院・手術ごとの補償上限は保険会社によって異なりますので、加入前に必ず各社の公式約款を確認しておきましょう。夜間救急が補償対象に含まれているかどうかも、事前にチェックしておきたいポイントですよ。
病院選びのポイント
夜間救急病院を選ぶ際は、次の3つのポイントを押さえておくと安心ですよ。
- 24時間対応かどうかを確認する
- 設備・スタッフ体制を確認する
- 自宅からのアクセスを確認する
ホームページや電話で「24時間救急」の記載があるか、夜間・休日の連絡先が載っているかを確認しましょう。一部の病院では夜間は救急対応のみで、通常診療は行っていない場合もあるので、受診前に必ず確認しておくと安心ですよ。
| 確認項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 設備 | X線・超音波検査機器、手術室、ICU、血液検査機器の有無 |
| スタッフ | 獣医師の専門分野(外科・内科・救急医療)、看護師の配置人数 |
| 実績 | 過去の救急症例数、緊急手術の実績件数 |
| アクセス | 自宅から15分以内に到着できるか、駐車場の有無 |
自宅から15分以内に到着できる病院を候補にしておくと、いざという時にも慌てずに向かえますよ。公共交通機関やタクシーが利用できるかどうか、夜間でも電話がつながるかどうかも合わせて確認しておくと安心です。
受診前後の準備と流れ
夜間救急は限られた時間の中で対応が進むため、事前準備がスムーズさを左右しますよ。
- ペットの基本情報(年齢・品種・体重・既往歴・服用中の薬)をまとめておく
- 近隣の夜間救急病院の電話番号・住所と、ペット保険の緊急連絡先を控えておく
- 症状の経過(いつから、どう悪化したか)や食欲・水分摂取の有無を記録しておく
| 持ち物 | 備考 |
|---|---|
| 健康診断書 | かかりつけ医から発行してもらえると診察がスムーズです |
| 保険証・保険カード | ペット保険に加入している場合 |
| 現金・クレジットカード | 高額な医療費に備えて |
| キャリーケース | 移動中のストレスを軽減するため |
| タオル・ブランケット | 体温を保つため |
受診後は、問診と身体検査、必要に応じた血液検査やレントゲンなどが行われ、治療方針の説明を受けたあとに支払いと処方箋の受け取り、という流れが一般的です。入院や手術が必要な場合は、リスクや費用について納得いくまで質問して構いませんよ。症状が落ち着いたあとも、再発防止のために数日〜1週間ほど経過観察を続けるよう指示されることが多いようです。
予防と日常ケアのチェックリスト
- □ 月1回は体重・食欲・排泄の様子をチェックする
- □ 誤飲しやすい物(薬・電池・紐など)は手の届かない場所に保管する
- □ 半年に1回は健康診断を受ける
- □ かかりつけ医と夜間救急病院の連絡先をスマホに登録しておく
- □ ワクチン接種歴やアレルギー情報をメモにまとめておく
元気な今のうちの子の姿を、日々の写真として残しておくのもいいかもしれませんね。令和出版|うちのこ写真集のように、思い出をかたちに残せるサービスを活用してみるのも一つの方法ですよ。何気ない毎日こそ、あとから振り返るとかけがえのない時間になりますから。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状が心配な場合は必ず獣医師へご相談ください。
よくある質問
Q. 夜間救急の診療時間はだいたい何時から何時までですか?
A. 病院によって異なりますが、通常診療が終わる19:00ごろから翌朝8:00ごろまでを夜間救急として対応している病院が多いようです。24時間365日体制の病院もあれば、夜間のみ救急当番制のところもあるので、事前に確認しておくと安心ですよ。
Q. 夜間救急は予約なしで行っても大丈夫ですか?
A. 基本的には予約なしの先着順対応です。ただし来院前に電話で症状を伝えておくと、病院側も受け入れ準備がしやすく、待ち時間の目安も教えてもらいやすいですよ。
Q. 夜間救急の費用はペット保険でカバーできますか?
A. プランによりますが、多くのペット保険では夜間救急も補償対象に含まれています。補償割合は50%〜70%程度が一般的とされていますので、加入している保険会社の約款で確認しておきましょう。
Q. 軽い嘔吐でも夜間救急に行ったほうがいいですか?
A. 1回だけの嘔吐で、その後も元気や食欲があれば、翌朝の通常診療を待てるケースが多いといわれています。血が混じっている、何度も繰り返す、ぐったりしているといった場合は、様子を見ずに受診を検討してくださいね。
Q. かかりつけの動物病院がない場合はどうすればいいですか?
A. お住まいの地域の夜間救急病院を、日頃から2〜3院ほどリストアップしておくのがおすすめですよ。地域の獣医師会のホームページや「うちの子 動物病院ガイド」のようなサイトで、近隣の対応病院を調べておくといざという時に慌てずに済みます。
本記事はうちの子動物病院ガイド編集部が厚生労働省・農林水産省・各学会の一次情報をもとに作成しています。
ペットの医療に関する最終判断は獣医師にご相談ください。
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