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こんにちは、佐倉ゆいです。愛犬・愛猫のことが心配で検索してくれているあなたの気持ち、わかります。一緒に確認していきましょうね。
猫の角膜炎・角膜潰瘍とは?愛猫の澄んだ瞳を守るために知っておきたいこと
「あれ?うちの子、最近なんだか目をしょぼしょぼさせているな…」「片目だけ涙が多くて、なんだか白く濁っているみたい…」
そんなふうに愛猫の目の様子に違和感を覚えたら、それは角膜炎や角膜潰瘍のサインかもしれませんよ。猫の目はとてもデリケートで、ちょっとした刺激や病原体の侵入で深刻な状態に陥ってしまうことがあります。特に角膜の病気は、早期発見・早期治療が愛猫の視力を守る上でとっても大切。放っておくと、視力低下はもちろん、最悪の場合失明に至る可能性も否定できません。
この記事では、猫の角膜炎・角膜潰瘍について、その原因や見られる症状、治療法や自宅でのケア方法まで、わかりやすく解説していきます。愛猫の大切な目を守るための第一歩として、ぜひ最後までお読みくださいね。一緒に、うちの子の澄んだ瞳を守っていきましょう。
※本記事は情報提供を目的としており、個々のペットの診断や治療の代替となるものではありません。気になる症状が見られる場合は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
最終更新日:2026年4月
猫の角膜炎・角膜潰瘍、その原因と症状を知って早期治療を
猫の角膜炎や角膜潰瘍は、眼球の最も外側にある透明な膜「角膜」に炎症が起きたり、傷ができてしまったりする病気です。角膜は光を取り込んで物を見るためにとっても重要な役割を担っています。そのため、角膜に異常が生じると、猫は様々な不快感や痛みを感じるようになります。
飼い主さんが早期に異変に気づくためには、日頃から愛猫の様子をよく観察し、以下のようなサインを見逃さないことが大切ですよ。
- 目をしょぼしょぼさせる、頻繁に瞬きをする:角膜に痛みや刺激があると、猫は無意識に目を細めたり、まぶたを閉じたりする回数が増えます。これは、異物感や痛みから目を守ろうとする防御反応です。
- 涙が多い、涙目になる:炎症や傷によって角膜が刺激されると、涙腺からの涙の分泌が過剰になることがあります。普段よりも涙の量が増え、目の周りが涙で濡れている状態が続く場合は注意が必要です。
- 目が白く濁っている、充血している:角膜の炎症が進行すると、角膜が白っぽく濁って見えることがあります。これは、角膜に炎症性の細胞や浮腫(むくみ)が生じるためです。また、目の白目(結膜)が赤く充血している場合も、眼球に炎症が起きているサインと考えられます。
- 目やにが増える:炎症や感染によって、目やにの量が増えたり、色や性状が変化したりすることがあります。通常は透明でサラサラしている目やになのに、黄色っぽくなったり、粘り気が出てきたりする場合は、感染症の可能性も疑われます。
- 目を前足でこする、顔をこすりつける:強い異物感や痒み、痛みがある場合、猫は前足で目を掻いたり、床や家具に顔をこすりつけたりして、不快感を解消しようとすることがあります。
- 光を嫌がる(羞明):角膜の炎症は、光に対する過敏性を高めることがあります。明るい場所を避けて暗い場所に行きたがる、急に光が入ると目を閉じるなどの行動が見られる場合は、羞明の可能性があります。
これらの症状は、猫風邪(猫ウイルス性鼻気管炎)など、他の目の病気や全身性の病気でも見られることがあります。しかし、角膜炎や角膜潰瘍の可能性も十分に考えられるため、このようなサインに気づいたら、自己判断せずに速やかに動物病院を受診することが重要です。早期に獣医師による正確な診断を受け、適切な治療を開始することで、愛猫の目の健康を守り、回復への道を早めることができますよ。
なぜ猫の角膜に傷が?考えられる原因と危険因子
猫の角膜炎や角膜潰瘍を引き起こす原因は様々ですが、その中でも特に注意すべきものをいくつかご紹介します。これらの原因を理解することで、日頃の生活の中で愛猫の目を守るための対策を講じやすくなりますよ。
1. 猫ヘルペスウイルス
猫ヘルペスウイルス(Feline Herpesvirus type 1: FHV-1)は、猫風邪の主な原因ウイルスの一つであり、猫の角膜炎の最も一般的な原因として知られています。このウイルスは、猫の鼻や喉の粘膜に感染し、くしゃみや鼻水といった風邪のような症状を引き起こすことがあります。しかし、ヘルペスウイルスは神経節に潜伏する性質があり、一度感染すると完全に排除することは難しいとされています。
ストレスや免疫力の低下などをきっかけにウイルスが再活性化し、角膜に炎症を引き起こすことがあるのです。このため、猫ヘルペスウイルスによる角膜炎は、再発しやすいという特徴があります。
ヘルペスウイルスが角膜に感染すると、角膜表面に小さな潰瘍(かいよう)ができたり、角膜が炎症を起こして白っぽく濁ったりすることがあります。また、結膜炎(白目や瞼の裏側の炎症)を併発することも少なくありません。子猫や免疫力の低下した成猫、多頭飼育環境などで感染が広がりやすい傾向があります。
2. 外傷
猫は好奇心旺盛で活発な動物です。そのため、日常生活の中でも様々な外傷のリスクにさらされています。角膜への外傷は、以下のような原因で発生することがあります。
- 爪による引っ掻き:同居している他の猫や、飼い主さんの不意の接触によって、鋭い爪が角膜を傷つけてしまうことがあります。特に、じゃれ合っている最中に誤って角膜を引っ掻いてしまうケースは少なくありません。
- 異物の侵入:砂埃、草の種、小さな虫などが目に飛び込んでしまうことがあります。これらの異物が角膜に付着したり、傷をつけたりすることで、炎症や感染を引き起こす可能性があります。
- 顔面への打撃:誤って家具の角に顔をぶつけたり、何かにぶつかったりした場合にも、角膜に傷ができることがあります。
- まつ毛やまぶたの異常:まつ毛が内側に向かって生えていたり(逆さまつ毛)、まぶたが内側に巻き込まれていたり(眼瞼内反症)すると、常に角膜を刺激してしまい、炎症や潰瘍を引き起こすことがあります。
- 乾燥:猫は涙の分泌量が少ない動物です。そのため、エアコンの風が直接当たる場所で過ごすことが多いと、角膜が乾燥しやすくなり、炎症を引き起こすことがあります。
3. その他の原因
- 細菌感染:角膜に傷ができると、そこに細菌が感染しやすくなります。特に、猫ヘルペスウイルス感染によって角膜に傷ができた場合、二次的な細菌感染を引き起こすことがあります。
- 真菌感染:まれに、カビの一種である真菌が角膜に感染し、角膜炎や角膜潰瘍を引き起こすことがあります。
- アレルギー:花粉やハウスダストなどのアレルゲンによって、アレルギー性結膜炎を引き起こし、角膜にも炎症が波及することがあります。
角膜炎・角膜潰瘍の治療法
角膜炎や角膜潰瘍と診断された場合、治療はその原因や重症度によって異なります。獣医師は、以下のような治療法を組み合わせて行います。
- 抗生物質の点眼薬・内服薬:細菌感染が疑われる場合に処方されます。代表的な薬剤としては、フラジオマイシンやネオマイシンなどがあります。治療期間は通常1〜2週間程度ですが、重症の場合は3週間以上かかることもあります。
- 抗ウイルス薬の点眼薬:猫ヘルペスウイルス感染が疑われる場合に処方されます。代表的な薬剤としては、イドクスウリジンやアシクロビルなどがあります。再発を繰り返す場合は、長期的な投薬が必要になることもあります。
- 消炎鎮痛剤の点眼薬・内服薬:炎症や痛みを抑えるために使用されます。代表的な薬剤としては、プレドニゾロンやフルルビプロフェンなどがあります。
- 角膜保護剤の点眼薬:角膜の修復を促進し、乾燥を防ぐために使用されます。代表的な薬剤としては、ヒアルロン酸ナトリウムやコンドロイチン硫酸などがあります。
- 眼軟膏:角膜を保護し、乾燥を防ぐために使用されます。代表的な薬剤としては、ビタミンA軟膏や抗生物質配合の眼軟膏などがあります。
- 内服薬:重症の場合や、全身的な治療が必要な場合に使用されます。代表的な薬剤としては、抗生物質や抗炎症剤、免疫抑制剤などがあります。
治療費の目安は、初診料や検査費を含めて5,000円〜20,000円程度です。重症の場合や入院が必要な場合は、30,000円〜50,000円以上かかることもあります。治療費は動物病院によって異なりますので、事前に確認しておくと安心ですよ。
自宅でできるケア方法
動物病院での治療と並行して、自宅でも愛猫の目の回復をサポートするケアを行いましょう。以下のポイントを意識して、優しくケアしてあげてくださいね。
- 点眼薬・眼軟膏の正しい投与:点眼薬や眼軟膏は、獣医師の指示通りに正しく投与することが大切です。投与方法がわからない場合は、動物病院でやり方を教えてもらいましょう。猫は嫌がることが多いので、優しく声をかけながら行ってあげてください。
- 目の周りの清潔を保つ:目やにや涙で目の周りが汚れていると、細菌が繁殖して感染症を引き起こすことがあります。清潔なガーゼやコットンに、獣医師に指示された洗浄液(生理食塩水や専用の洗眼液)を浸して、優しく拭いてあげましょう。拭く際は、目に直接触れないように注意してください。
- ストレスを軽減する
大切な家族の健康を、一緒に守っていきましょう。何か不安なことがあれば、まずはかかりつけの先生に相談してみてくださいね。
:猫
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3匹の猫(キジトラ・ミケ・サバトラ)を17年間飼育。ペット保険を2社で実際に加入・比較した経験から、愛猫の医療費と保険の選び方を発信。動物病院の選び方・費用相場に精通。

