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- ペット保険は12歳〜14歳前後で新規加入の年齢上限を迎える保険会社が多いとされていますよ
- 持病があっても「引受基準緩和型」なら加入できる可能性が残っていますよ
- 通院保障は1日3,000円〜10,000円、手術保障は1回50,000円〜500,000円ほどが目安とされています
- 「すぐ病院」か「様子見でOK」かの判断基準を知っておくと、いざという時にあわてずにすみますよ
- 加入前は免責金額(自己負担額)と支払い条件を必ず見比べておきたいポイントです
高齢犬の保険が難しい理由
うちの子が10歳、12歳と歳を重ねてくると、そろそろペット保険を考えたいな……という飼い主さんは多いのではないでしょうか。ただ、いざ調べてみると「うちの子はもう年齢制限に引っかかってしまう」というケースが少なくありません。多くの保険会社では、新規加入できる年齢の上限を12歳〜14歳あたりに設定しているとされていますよ。
例えばアニコム損保やアイペット損保は14歳まで、日本ペット少額短期保険は12歳までが新規加入の目安とされています。年齢制限自体は保険会社によって差があり、なかには15歳以上でも申し込めるプランを用意している会社もあるようです。ただし高齢になるほど、僧帽弁閉鎖不全症(心臓の弁がうまく閉じなくなる病気)のような加齢性の病気のリスクは上がっていく傾向にあるため、保険会社側も慎重な審査をせざるを得ない事情があるんですね。
「うちの子はもう歳だから」とあきらめてしまう前に、まずは複数社の年齢制限を横並びで確認してみることから始めてみましょう。1社断られても、別の1社では加入できたという声もありますよ。
持病があっても入れる保険は
「うちの子には持病があるから、保険はもう無理かも」と不安になりますよね。実際、既往症(過去にかかった病気)があると、多くの保険会社では新規加入を断られやすいのが現状とされています。がんや心疾患、糖尿病といった重めの持病は加入拒否の対象になりやすく、皮膚疾患や関節疾患のように特定の部位だけ保障の対象外(不担保)にされるケースもあるようです。
それでも道が全くないわけではありません。「引受基準緩和型」と呼ばれる保険であれば、持病があっても加入できる可能性が残されています。その代わり、保険料は通常のプランより高めに設定される傾向にあるとされていますよ。また、加入後30日〜90日ほどの免責期間中は、既往症に関連する治療費が保障されないという条件がつくことも多いです。
ここで飼い主さんに知っておいてほしいのが、既往症の判定基準は保険会社ごとに違うということ。直近6ヶ月以内に治療歴がある病気を既往症とみなす会社が多いとされていますが、告知の際に正直に伝えておかないと、あとで保険金が支払われないというトラブルにつながりかねません。加入時の告知はごまかさず、ありのままを伝えることが安心につながりますよ。
通院保障と手術保障どっちが安心
高齢犬は関節炎や糖尿病、皮膚疾患など、通院を重ねながら付き合っていく慢性疾患が増えてくる時期でもあります。だからこそ「通院保障」と「手術保障」、どちらを厚くすべきか迷う飼い主さんも多いはずです。それぞれの特徴を整理してみました。
| 項目 | 通院保障 | 手術保障 |
|---|---|---|
| 対象となる治療 | 内科治療・投薬・リハビリなど | 手術・入院・高度医療 |
| 保険金額の目安 | 1日あたり3,000円〜10,000円 | 1回あたり50,000円〜500,000円 |
| 保険料への影響 | 比較的高めになりやすい | 比較的抑えやすい |
| 高齢犬にとっての重要度 | 高い(慢性疾患が多いため) | 中程度(緊急時の備え) |
慢性疾患を抱えやすい高齢犬の場合、通院保障が手厚いプランを選んでおくと、月に何度も通う診察代や薬代をカバーしやすくなりますよ。一方で手術保障も油断はできません。高齢になるほど手術自体のリスクは上がるとされているため、いざという時の保険金の上限額はしっかり確認しておきたいところです。
費用の目安をチェック
「実際いくらくらい備えておけばいいの?」という疑問はもっともです。犬種や年齢によって目安は変わりますが、10歳前後の犬で比較すると、次のような傾向があるとされていますよ。
| 犬種(例) | 通院保障(1日あたり) | 手術保障(1回あたり) | 月額保険料の目安 |
|---|---|---|---|
| 小型犬(チワワなど) | 5,000円 | 200,000円 | 3,000円〜5,000円 |
| 中型犬(ビーグルなど) | 7,000円 | 300,000円 | 4,000円〜6,000円 |
| 大型犬(ラブラドールなど) | 10,000円 | 500,000円 | 6,000円〜8,000円 |
大型犬は体が大きい分、治療にかかる薬剤量や麻酔量も増えるため、保険金額の目安も高めに設定されやすいとされています。また、免責金額(自己負担額)を高く設定するほど月々の保険料は下がりますが、その分いざという時の自己負担が増える点は覚えておいてくださいね。「毎月の保険料」と「もしもの時の自己負担額」、両方のバランスで選ぶことが安心につながりますよ。
すぐ病院?様子見でいい?
高齢犬は体調の変化がわかりにくいことも多く、「これって病院に行くべき?それとも様子を見ていい?」と迷う場面が増えてきますよね。まずは、受診を検討したいサインをチェックリストにまとめてみました。◯◯のサインを見逃さないであげてくださいね。
- □ 食欲がまったくなく、24時間以上ほとんど食べていない
- □ ぐったりして立ち上がるのもつらそうにしている
- □ 呼吸が荒く、普段より回数が明らかに多い
- □ 嘔吐や下痢が1日に3回以上繰り返している
- □ けいれん、意識がもうろうとしている様子がある
- □ お腹が急に張ってきた、触ると痛がる
一方で、次のようなケースでは、まず自宅で少し様子を見てから判断してもよいとされることが多いです。ただしあくまで目安なので、心配な場合は無理せず相談してくださいね。
| 状態 | すぐ病院へ | 少し様子を見てOK |
|---|---|---|
| 食欲 | 丸1日以上まったく食べない | いつもよりやや少なめ程度 |
| 元気 | 呼びかけへの反応が鈍い | いつもよりお昼寝が長い程度 |
| 嘔吐・下痢 | 1日3回以上、または血が混じる | 1回だけで、その後は元気 |
| 呼吸 | 荒く、舌の色が悪い | 運動後で少し息が上がる程度 |
迷った時は「様子を見て悪化させるより、早めに相談」という選択が結果的に治療費を抑えることにもつながりますよ。
保険選び5つのチェックポイント
高齢犬向けのペット保険を比較するときは、なんとなく保険料の安さだけで選んでしまいがちです。でも、それだと後悔につながることもあるんです。次の5ステップで確認していきましょう。
- 年齢制限が緩い保険会社をリストアップする(14歳まで受付している会社を優先候補に)
- 既往症・持病がある場合は「引受基準緩和型」の対象になるか確認する
- 通院保障と手術保障、どちらが手厚いプランかをチェックする
- 免責金額(自己負担額)の設定を比較し、月々の保険料とのバランスを見る
- 保険金の支払い条件と請求方法(必要書類・振込までの日数など)を確認する
特に見落としがちなのが5番目の「支払い条件」です。請求から振込までの日数が平均5日〜30日程度かかる会社もあるとされているので、急な出費にどこまで対応できるかもあわせて考えておくと安心ですよ。
予防と日常ケアでできること
保険は「もしもの備え」ですが、そもそも病気になりにくい体づくりも同じくらい大切にしたいポイントです。日々のケアで意識したいことをまとめました。
- □ 年2回程度の健康診断で、血液検査・エコー検査を受ける
- □ 食事は年齢や体重に合わせたシニア用フードに切り替える
- □ 歯周病予防のため、週3回以上を目安に歯みがきの習慣をつける
- □ 関節への負担を減らすため、滑りにくい床材やスロープを取り入れる
- □ 毎日同じ時間に体重・食欲・排泄の様子を記録しておく
特に年2回の健康診断は、症状が出る前の段階で異変に気づけるかどうかの分かれ目になるとされています。日々の小さな記録の積み重ねが、いざという時に獣医師さんへ的確に状態を伝える助けにもなりますよ。大切な家族の変化に、誰よりも早く気づいてあげられるのは、そばにいる飼い主さんですからね。
ペット保険をもっと活かすには
せっかく加入したペット保険も、使い方次第でその安心感は大きく変わってきます。まず心がけたいのは、通院のたびに領収書と診療明細を必ず保管しておくこと。保険金請求の際に明細の記載内容が不足していると、差し戻しになって振込までの日数が延びてしまうこともあるようです。
また、複数の保険会社を比較する際は「年間の保険料総額」と「実際に受け取れた保険金の割合(給付率)」の両方をチェックすることもポイントです。給付率が70%前後とされているプランもあれば、それより低いプランもあるため、パンフレットの数字だけでなく、実際の請求実績についての口コミも参考にしてみてくださいね。加入後も年に1回程度は補償内容を見直し、うちの子の年齢や持病の状況に合っているかを確認していくと安心です。
よくある質問
Q1. 15歳を過ぎた犬でもペット保険に入れますか?
A. 保険会社によっては15歳以上でも申し込めるプランを用意しているところがあるとされています。ただし選べるプランが限られたり、保険料が高めに設定されたりする傾向はありますので、複数社を比較してみることをおすすめしますよ。
Q2. 持病があるとペット保険には絶対に入れませんか?
A. 通常のプランは難しくても、「引受基準緩和型」であれば持病があっても加入できる可能性が残っています。ただし保険料は高めで、持病に関連する治療費は免責期間中カバーされない場合が多いとされていますよ。
Q3. 通院保障と手術保障、どちらか一方しか選べない場合はどうすればいいですか?
A. 高齢犬は慢性疾患による通院が増える傾向にあるため、通院保障を優先したいという考え方もあります。ただし持病の種類や犬種によって事情は変わってきますので、心配な場合はかかりつけの獣医師さんにも相談しながら決めていくと安心ですよ。
Q4. 保険金はどれくらいの日数で振り込まれますか?
A. 会社によって差はありますが、請求書類の提出から振込まで5日〜30日程度かかるケースが多いとされています。急な出費に備えて、一時的に立て替えられる資金も用意しておくとより安心ですよ。
Q5. 免責金額(自己負担額)はどのくらいに設定すればいいですか?
A. 免責金額を高く設定するほど月々の保険料は抑えられますが、その分もしもの時の自己負担は増えます。うちの子の持病の有無や、毎月無理なく払える保険料の水準から逆算して考えてみるとバランスが取りやすいですよ。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状が心配な場合は必ず獣医師へご相談ください。高齢犬との毎日は、若い頃とはまた違う穏やかさと、ちょっとした不安が隣り合わせですよね。保険選びも日々のケアも、一つひとつうちの子に合った形を見つけながら、これからも一緒に守っていきましょう。
本記事はうちの子動物病院ガイド編集部が厚生労働省・農林水産省・各学会の一次情報をもとに作成しています。
ペットの医療に関する最終判断は獣医師にご相談ください。
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うちの子 動物病院ガイド編集担当。ペットの医療・費用・保険に関する情報を、公的機関や各社の公開情報をもとに整理してお届けしています。

