犬の糖尿病、見逃してませんか?
- のどが渇いて水を飲む回数が増えたら要注意ですよ
- 体重が減ってきた・尿のにおいが気になる場合は早めに受診しましょう
- インスリン治療の費用は月に1万円〜3万円程度が目安ですよ
- 日頃のケアで合併症を防ぐことができますよ
- ペット保険に加入していれば治療費の負担がぐっと軽くなりますよ
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大切な家族である愛犬の元気な姿を見守るのは、飼い主の大切な役目ですよね。でも、最近「水を飲む回数が増えた」「体重が減ってきた」と感じることはありませんか?もしかしたら、それは糖尿病のサインかもしれませんよ。糖尿病は放っておくと命に関わる病気ですが、早期発見・早期治療で元気に過ごせるようになります。この記事では、犬の糖尿病の症状・治療費・管理方法について、わかりやすく解説します。一緒に愛犬の健康を守るための第一歩を踏み出しましょう。
糖尿病ってどんな病気?
糖尿病は、血液中の糖分(ブドウ糖)をエネルギーとして使うことが難しくなる病気です。体内でインスリンというホルモンが不足したり、うまく働かなくなったりすることで起こります。インスリンは膵臓から分泌されるホルモンで、血糖値をコントロールする大切な役割を持っています。このインスリンが足りなくなると、血液中の糖分が増えすぎてしまい、体にさまざまな悪影響を及ぼすようになりますよ。
犬の糖尿病は、1型糖尿病と2型糖尿病に大きく分けられます。1型はインスリンの分泌がほとんどなくなるタイプで、治療にはインスリン注射が必要になります。2型はインスリンの働きが悪くなるタイプで、食事療法や運動療法で改善することもあります。ただし、犬の場合はほとんどが1型糖尿病で、治療にはインスリンが欠かせません。そのため、飼い主さんがインスリン注射の方法を覚えることが大切ですよ。
こんな症状が出たら要注意!
糖尿病のサインは、日頃から愛犬の様子を観察していれば見つけやすいですよ。次のような症状が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう。
□ こんな症状があれば受診を
- 水を飲む回数が増えて、お水を飲む量が明らかに多い
- トイレの回数が増えて、おしっこの量も多い
- 体重が減ってきた(特に筋肉が落ちてきた)
- 食欲はあるのに痩せてくる
- 尿のにおいがいつもより強くなった
- 元気がなく、散歩をしたがらない
- 皮膚が乾燥して、かゆみやフケが増えた
- 白内障が急に進行した
特に「水を飲む回数が増えた」「尿の量が多い」は糖尿病の代表的なサインです。これらの症状が2週間以上続く場合は、糖尿病の可能性が高いといえますよ。また、糖尿病が進行すると、ケトン体という有害な物質が体内にたまって「糖尿病性ケトアシドーシス」という命に関わる状態になることもあります。この状態になると、嘔吐や元気のなさ、呼吸が荒くなるなどの症状が現れます。このような症状が見られた場合は、すぐに動物病院へ行きましょう。
すぐに病院へ?それとも様子を見る?
愛犬に糖尿病の疑いがある場合、受診すべきか迷うこともありますよね。次の表で、受診が必要なサインと様子を見ていても大丈夫なサインを比較してみましょう。
| 受診が必要なサイン | 様子を見ていても大丈夫なサイン |
|---|---|
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|
この表はあくまで目安です。愛犬の様子をよく観察して、少しでも心配な点があれば、迷わず動物病院を受診しましょう。糖尿病は早期発見・早期治療が何よりも大切ですからね。
糖尿病の原因、知っておくと安心ですよ
糖尿病の原因は、大きく分けて「遺伝的な要因」と「生活習慣の乱れ」の2つがあります。犬の場合は遺伝的な要因が強く、特に以下の犬種は糖尿病になりやすいとされています。
□ 糖尿病になりやすい犬種
- ミニチュア・シュナウザー
- ゴールデン・レトリバー
- プードル
- ダックスフンド
- シーズー
- ビーグル
- 柴犬
また、年齢も関係していて、7歳以上の高齢犬は糖尿病になりやすいといわれています。これは、加齢とともに膵臓の機能が低下するためです。さらに、肥満や運動不足、不適切な食事も糖尿病のリスクを高めます。特に、人間の食べ物を与えすぎたり、おやつの与えすぎは注意が必要ですよ。
糖尿病の原因として、他にも「膵炎」や「免疫の異常」などが挙げられます。膵炎が原因で膵臓が傷つき、インスリンを分泌する細胞がダメージを受けることがあります。また、免疫の異常でインスリンを分泌する細胞が攻撃されてしまう「自己免疫性糖尿病」というタイプもあります。いずれにしても、糖尿病の原因はさまざまですが、日頃のケアでリスクを減らすことはできますよ。
動物病院での診断の流れ、知っておくと安心
愛犬に糖尿病の疑いがある場合、動物病院ではどのような検査が行われるのか、その流れを知っておくと心強いですよ。次の手順で診断が進んでいきます。
- 問診:飼い主さんから愛犬の症状や普段の様子について伺います。水を飲む回数や尿の量、食欲、体重の変化など、具体的な情報を伝えましょう。
- 身体検査:体温や体重、皮膚や被毛の状態、目や口の中のチェックなどを行います。特に、白内障や皮膚の乾燥などの症状がないか確認します。
- 血液検査:血糖値やヘモグロビンA1c(過去1〜2ヶ月の血糖値の平均を示す指標)を測定します。血糖値が200mg/dL以上で、尿糖が陽性の場合は糖尿病の疑いが高いと診断されます。
- 尿検査:尿中の糖分やケトン体の有無を調べます。ケトン体が陽性の場合は、糖尿病性ケトアシドーシスのリスクが高いといえます。
- その他の検査:必要に応じて、膵炎の有無を調べるための血液検査やエコー検査、感染症の有無を調べるための検査などが行われることもあります。
検査結果が出るまでには、通常1〜2日かかります。検査結果が出たら、獣医師から治療方針について詳しく説明があります。糖尿病と診断された場合は、インスリン治療や食事療法、運動療法などについて話し合うことになりますよ。
治療法と費用の目安、知っておくと安心
犬の糖尿病の治療は、主に「インスリン治療」「食事療法」「運動療法」の3つが基本になります。治療法や費用は、病院や地域、愛犬の症状の重さによって異なりますが、一般的な目安を紹介しますね。
インスリン治療
犬の糖尿病の多くは1型糖尿病で、インスリンの分泌がほとんどなくなるため、インスリン注射が必要になります。インスリン注射は、1日に2回(朝と晩)行うのが一般的です。注射の方法は、皮下注射で、首の後ろやお腹の皮膚をつまんで行います。最初は獣医師やスタッフが丁寧に教えてくれますので、心配はいりませんよ。
インスリン治療の費用は、月に1万円〜3万円程度が目安です。内訳は、インスリン代が月に3,000円〜6,000円、注射器や針代が月に1,000円〜2,000円、定期検査が月に5,000円〜1万円程度です。この他に、初診料や検査費用がかかることもあります。治療費は病院によって異なりますので、事前に確認しておくと安心ですよ。
食事療法
食事療法は、糖尿病の治療において非常に重要な役割を果たします。食事の内容や量、与える時間を管理することで、血糖値のコントロールを助けることができます。具体的には、以下のポイントに注意しましょう。
□ 糖尿病の食事療法のポイント
- 高繊維食を与える:食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにする効果があります。玄米や大麦、野菜などを取り入れましょう。
- 低脂肪・低炭水化物の食事を与える:脂肪や炭水化物の摂りすぎは血糖値を上げやすくします。市販の糖尿病用のフードを与えるのもおすすめです。
- 規則正しい時間に与える:1日に2〜3回、決まった時間に与えるようにしましょう。おやつも与える場合は、血糖値に影響の少ないものを少量与えるようにします。
- 肥満に注意する:肥満は糖尿病のリスクを高めます。適正体重を維持するために、食事量や運動量を管理しましょう。
糖尿病用のフードは、動物病院やペットショップで購入できます。価格は1袋(2kg)で2,000円〜4,000円程度です。通常のフードよりも少し高めですが、愛犬の健康を守るためには必要な投資ですよ。
運動療法
適度な運動は、血糖値のコントロールに役立ちます。散歩や軽い遊びを毎日30分〜1時間程度行うようにしましょう。ただし、激しい運動は血糖値を下げすぎる可能性があるため、注意が必要です。また、運動の前後には水分補給を忘れずに行いましょう。
運動療法にかかる費用は、基本的にはありません。ただし、散歩用のリードやハーネス、おもちゃなどを新しく購入する場合は、数千円〜1万円程度かかることがあります。
日頃のケアで合併症を防ぐ
糖尿病の治療は、インスリン注射や食事療法だけではありません。日頃のケアで合併症を防ぐことも大切ですよ。糖尿病の合併症には、白内障・尿路感染症・皮膚疾患・糖尿病性ケトアシドーシスなどがあります。これらの合併症を防ぐために、次のポイントを意識してケアを行いましょう。
□ 糖尿病の合併症を防ぐケア
- 定期的に目のチェックをする:白内障は糖尿病の合併症としてよく見られます。目が白く濁っていないか、目をこすっていないかなどをチェックしましょう。
- トイレの回数や尿の様子を観察する:尿路感染症のサインとして、トイレの回数が増えたり、尿が濁ったり、血が混じったりすることがあります。このような症状が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
- 皮膚の状態をチェックする:皮膚のかゆみやフケ、脱毛などがないか確認しましょう。皮膚が乾燥している場合は、保湿クリームを塗るなどのケアを行います。
- ストレスを与えない:ストレスは血糖値を上げる原因になります。愛犬がリラックスできる環境を整えましょう。
- 定期的に健康診断を受ける:年に1〜2回、健康診断を受けることで、早期に異変を発見することができます。
特に、白内障は糖尿病の合併症として非常に多く見られます。白内障が進行すると視力が低下し、最悪の場合は失明することもあります。白内障のサインとして、目が白く濁る、目をこする、物にぶつかるなどが挙げられます。このような症状が見られた場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
ペット保険の活用ポイント
糖尿病の治療は、長期にわたることが多く、費用もかかります。そのため、ペット保険に加入しておくと、治療費の負担がぐっと軽くなりますよ。ペット保険の活用ポイントを紹介しますので、参考にしてください。
保険の種類と補償内容
ペット保険には、大きく分けて「掛け捨て型」と「積立型」の2種類があります。掛け捨て型は、毎月保険料を支払うことで、病気やケガの治療費の一部が戻ってくるタイプです。積立型は、毎月積み立てを行い、病気やケガの治療費に充てることができるタイプです。一般的には、掛け捨て型の方が保険料が安く、補償内容も充実しています。
糖尿病の治療費をカバーする保険に加入する場合は、次のポイントに注意しましょう。
□ 糖尿病治療に備えた保険選びのポイント
- 通院・入院・手術をカバーしているか:糖尿病の治療は長期にわたることが多いため、通院や検査費用もカバーされている保険を選びましょう。
- 保険金の支払い上限額は十分か:糖尿病の治療費は月に1万円〜3万円程度かかることが多いため、年間の支払い上限額が100万円以上の保険を選びましょう。
- 免責金額(自己負担額)はどれくらいか:免責金額が高いと、保険金が支払われるまでの自己負担額が大きくなります。免責金額は5,000円〜2万円程度が一般的です。
- 加入時の年齢制限はあるか:ペット保険は、加入時の年齢によって保険料や補償内容が異なります。高齢の愛犬でも加入できる保険を選びましょう。
- 既往症はカバーされるか:糖尿病は既往症とみなされることが多いため、加入前に既往症の取り扱いについて確認しましょう。
保険料の目安
ペット保険の保険料は、愛犬の年齢や犬種、補償内容によって異なります。一般的な目安は、月に3,000円〜8,000円程度です。例えば、7歳のミニチュア・シュナウザーで、年間の支払い上限額が200万円、免責金額が1万円の保険に加入した場合、保険料は月に5,000円程度になります。
保険料は高く感じるかもしれませんが、糖尿病の治療費を考えると、保険に加入しておくメリットは大きいですよ。治療費の負担が軽くなるだけでなく、経済的な不安から解放され、愛犬との生活に集中することができます。
FAQ:よくある質問にお答えします
Q. 糖尿病と診断されたら、寿命は短くなりますか?
糖尿病と診断されたからといって、必ずしも寿命が短くなるわけではありません。適切な治療と日頃のケアを行うことで、愛犬と長く一緒に過ごすことができます。実際に、糖尿病と診断されてから5年以上元気に過ごしている愛犬もたくさんいますよ。大切なのは、治療を継続することと、日頃から愛犬の様子を観察することです。
Q. インスリン注射は痛いですか?
インスリン注射は、皮下注射で行います。注射針は非常に細く、痛みもほとんどありません。最初は愛犬もびっくりするかもしれませんが、慣れてくればストレスなく注射を受けられるようになります。注射の方法は、獣医師やスタッフが丁寧に教えてくれますので、心配はいりませんよ。
Q. 糖尿病用のフードはどこで買えますか?
糖尿病用のフードは、動物病院やペットショップ、オンラインショップで購入できます。代表的なブランドとしては、ヒルズ・プリスクリプション・ダイエット、ロイヤルカナン、ピュリナプロプランなどがあります。価格は1袋(2kg)で2,000円〜4,000円程度です。通常のフードよりも少し高めですが、愛犬の健康を守るためには必要な投資ですよ。
Q. 糖尿病の治療中、おやつは与えても大丈夫ですか?
糖尿病の治療中でも、おやつを与えることはできます。ただし、血糖値に影響の少ないおやつを少量与えるようにしましょう。例えば、無糖のおからやささみ、野菜スティックなどがおすすめです。与える量は、1日に与える総カロリーの10%以下に抑えるようにしましょう。おやつを与えるタイミングは、食事の前後や運動の後にすると、血糖値の変動を抑えることができますよ。
Q. 糖尿病の治療費はどれくらいかかりますか?
糖尿病の治療費は、月に1万円〜3万円程度が目安です。内訳は、インスリン代が月に3,000円〜6,000円、注射器や針代が月に1,000円〜2,000円、定期検査が月に5,000円〜1万円程度です。この他に、初診料や検査費用がかかることもあります。治療費は病院によって異なりますので、事前に確認しておくと安心ですよ。
Q. 糖尿病の治療中、旅行やお出かけはできますか?
糖尿病の治療中でも、旅行やお出かけはできます。ただし、インスリン注射や食事管理など、治療を継続することが大前提です。旅行先でも、インスリン注射ができる環境を整えることが必要です。例えば、冷蔵庫のあるホテルやペットフレンドリーな施設を選ぶと安心ですよ。また、食事管理も重要ですので、旅行先で与えるフードやおやつについて事前に確認しておきましょう。
Q. 糖尿病の治療中、他の病気にかかるリスクは高まりますか?
糖尿病の治療中は、免疫力が低下することがあります。そのため、他の病気にかかるリスクが高まる可能性があります。特に、尿路感染症や皮膚疾患、歯周病などにかかりやすくなります。日頃から愛犬の様子を観察し、定期的に健康診断を受けることで、早期に異変を発見することが大切ですよ。
Q. 糖尿病の治療費を抑える方法はありますますか?
糖尿病の治療費を抑える方法として、ペット保険に加入することが挙げられます。保険に加入しておけば、治療費の一部が戻ってくるため、負担が軽くなります。また、動物病院によって治療費が異なりますので、複数の病院で見積もりを取ることも大切です。さらに、糖尿病用のフードやおやつは、まとめ買いすることでコストを抑えることができますよ。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状が心配な場合は必ず獣医師へご相談ください。
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本記事はRoute Bloom編集部が厚生労働省・農林水産省・各学会の一次情報をもとに作成しています。 ペットの医療に関する最終判断は獣医師にご相談ください。 情報の正確性には万全を期していますが、最新情報は各公式サイトをご確認ください。
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飼い主目線での実践的な情報提供を基本方針とし、動物病院の選び方・ペット保険の活用法・各種疾患の治療費目安など、ペットオーナーが必要とする情報を正確にまとめています。
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